節税はセッティングが8割(決算後ではもう遅い)

節税は段取りが命
決算で想定以上の税金が出ると、「何とかうまいことやってよ、それが仕事でしょ。」
とよく言われます。

それはもう、結構な確率で言われます。仲の良い社長だったら半分以上”冗談”で済みますが、中には食い下がってくる”本気”の社長もいます。

頑張った結果としての「利益」を少しでも残すために、経営者として勝つためには、(税金をなるべく払わなくて済むように)最後までやれることはやってくれ!というスタンスなのでしょう。

でも、これは半分正解で半分は間違いです。

なぜなら節税に関して言うならば、ぶっちゃけ、そういう発言が出ている時点でもう負けなんです。なので、ほとんどの場合は諦めてください。

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税金対策はセッティングが8割。あとではもう遅い。

【節税】というものを行うタイミングと、(節税のための)追加支出の有無で分類すると、以下のような感じになります。

節税のタイミング 資金 効果
節税策A 決算前 不要
節税策B 必要
節税策C 決算後 不要
節税策D 必要

A…決算前に行う節税で、お金は不要
B…決算前に行う節税で、お金が必要
C…決算後でも行える節税で、お金は不要
D…決算後でも行える節税で、お金は必要

※「決算後」というのは、事業としてのの会計年度は終了、過ぎているけれど、税務申告前のタイミングという意味です。個人事業の方なら、12月末までで事業としての会計年度は終了し、2月より始まる確定申告までの期間になります。

節税効果は、大きい方からA→Dの順になるので、選択の優先順位は高くなります。

そもそも、事後にできる効果的な節税が世の中にあふれていたら、節税のニーズなんてないわけですよ。ということは、事前にどれだけ利益予測をして、その会社にピッタリの節税プランを示せるかが我々税理士の勝負・腕の見せ所なんです。

なので、期首、あるいは前期決算のタイミングで、節税目的のために、どんなセッティング(段取り)をしていたどうかで、すでに勝負はついています。

これは決して大げさなことではありませんよ!

節税に失敗する理由4つ

そんなわけで、設立直後なんてめちゃくちゃ忙しくなります。

あらゆる情報をヒアリングして、節税プランを提示して、融資のニーズや社長の好みも含めて取捨選択する。そこまでやってしまえば、後は実績値との摺り合わせをして微調整していくだけになります。

税金対策(節税)は最初に頑張れば、後はもう消化試合です。少しのんびりしてたらサボってる、楽な商売だとみられることがありますが、正直心外ですね。仕事が早いからもう決算の仕込みが終わってるってだけなんですよ。

少なくとも、私の場合。

少々話がそれましたので、もとに戻します。

「何とかうまいことやってよ、それが仕事でしょ」

確かに、うまいことやるのは仕事です。この依頼は半分正解。でも、それをいざ決算の時に言っていること、こちらが間違いです。額によっては、もうどうにもならないですから。

何でこんなことになったのでしょうか?
事業者、または税理士の方なら一緒に考えてみてください。

私の経験では、「節税に失敗した」可能性は4つに絞られます。

  • ① 税理士とのコミュニケーション不足
    →どっちが悪いのでしょう?
  • ② 担当税理士の節税コンセプトの相違
    →「そのまま申告するのが良いことだ」という税理士、又はそもそも節税の腕が悪い等。
  • ③ 顧問料が安すぎて、そんなサービスは入っていない
    →例えば、激安「申告のみ」依頼した際、税理士に過大な期待をするのは酷というもの。
  • ④ 社長が面倒くさがって、結局税理士の言うことを聞かなかった
    →知りません。我々の責任ではないですよ!

まとめ

どれもある話ですが、結局はコミュニケーション不足に行きつくのではないかと思います。

事前に、定期的に、ちゃんと意思疎通のやり取りをしとけばよかったんです。今回、「」税理士ってどちらかというと受け身の人が多いですから、社長も「あーしたい、こーしたい」とゴリゴリ言った方が良いと思いますよ。

どうしていいかわからないなら、とりあえずそうやって言ってみましょう。結局は他人ですから、ちゃんと言わないと伝わりません。税の専門家だから、うまくやってくれているはず…と勝手に思い込んでいると、後でえらい目にあっている可能性もあります。

税理士としては、何年も付き合っていると、分かることもありますけどね。

でもそれならそれで、「毎年同じことやってて、うちは楽なお客さんだろ?」って冗談を言われたりもします。でもね、同じ税理士のクオリティで十分満足してくれているなら、年々楽になっているのは社長も同じなんですよ。

あんまり意地悪言わないでくださいね!

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