「金を稼いでも暮らしは同じ」
税理士として開業して、忙しく働いていたら、いつの間にか食べていけるようになりました。そして現在の実質的な収入としては、サラリーマン時代の3~4倍ぐらいになっています。
そしていまの目標は、これを順次、不労所得に切り替えていって、さっさと「自分のライフワーク」に移行することです。
この話はまたそのうち書きます。
収入や立場が変われば人も変わる?
それはさておき、サラリーマン時代の4倍稼ぐようになってみて分かったこと。
① 自分は変わらなかった
どんなに稼いでも、「自分は自分で本質は何にも変わらない」ということ。
たぶんね、私の場合は生まれ変わって、育ちから変えないと違う自分にはならないんだと思います。急に今までとは方向性の違う、高尚な趣味を始めるわけでもない、星付きのレストランでウンチクを語るようになるわけでもない。
結局、今までと何にも変わらなかった。
いまでも何食べても、だいたいおいしく感じるし、今まで好きだったものはやっぱり好き、嫌いだったものはやっぱり嫌い。
でも、好き嫌いがより「はっきり自覚できるようにはなった」かもしれません。自営業はサラリーマンと違い、苦手なものは避けようと思えば避けて通ることができますからね。
私の場合、高校生くらいまでで人格はほぼ固まっちゃっていて、その後のブレはもう誤差なんだと思っています。なので高校生以降を何回やり直したとしても、もし税理士を目指さなかったとしても、きっと自営業者にはなっていたことでしょう。
なんていったって私は、サラリーマンとしては社会不適合者ですから。
② 周りは変わった
本当に昔っからの友人などとは、あまり人間関係も変わりませんでした。
でも、付き合う人の種類は、少しずつ変わってきていることに気がついています。私もサラリーマン時代には、飲み屋などで会社での不満を肴に、溜飲を下げるためにと”グチグチ“とやったこともありました。
ところが今では、”グチグチ“言う人とはほとんど付き合いません。
だって「楽しくない」んだもん。
逆に、今は日の目を見ていなくても、楽しそうにやっている人とはすぐに仲良くなれるようになりました。それから、自営業者になってから、年齢に関係なくどこででも尊重されるようになりました。
どこにでても社会人同士で、対等なんですよね。
上下関係が薄い。
当たり前なのですが、サラリーマン時代は「大量で複雑な上下関係にさらされていた」ことを実感しています。
でもそれは一方で「自分を理由なく守ってくれる他人もいなくなった」ことも意味していますけれどね。後は、むやみに尊重されることも増えました。
さらに、自分が営業をかけられる側にも回ったことに気が付かされます。たとえば、電話やDM、さらには訪問やらで、いろんな営業活動を受けるようになりました。営業マンからは、「先生」なんて呼ばれちゃって…。
そう呼ばれることには、全然慣れません。今でも気持ち悪いです。
ちなみに、税理士は税理士同士でも「先生」を付け合うのが慣習になっていますが、私はこれが気持ち悪くて大っ嫌いです。
私の中での「先生」は教師と医者くらいですから。
まとめ
独立して稼ぐようになってからも、
自分の本質は変わらなかった、でも、立場が変わったら周りの見る目は変わった。
こちらがうまくいっている間はちやほやされることも多いけれど、一旦ダメになったら、そんな人たちもサーッといなくなる、のでしょうね。
でも、人間なんてそういうものだと割り切っていれば、あまり気にすることもないのかなとは思っています。結局、自営業者は自分が頑張るしかないんですから。
さぁ、がんばるぞー。