ふるさと納税はメリットのある制度?①

ふるさと納税
「ふるさと納税っていい制度なの?」

つい最近、お客様からふるさと納税」について聞かれたので、今回はちょっと取り上げてみます。ニュースやマネー雑誌なんかでもちょいちょい特集を組んでやっていますよね。

なので、いまや知名度はあるのですが、実際には意外と、ふるさと納税を利用している人の数は、さほど多くないと思っています。

私自身は、ふるさと納税をやっています。

でも税理士から見ても、少々クセのある制度なので、よく理解してやらないといけません。

一方で最近、【法人版のふるさと納税】も始まりましたが、こちらは本質的には全く別の制度です。なのでこちらは特に触れませんが、あしからず。

スポンサーリンク

「ふるさと納税」のメリットある人・ない人

<ふるさと納税制度について>

ふるさと納税を個人の節税目線で簡単に言うならば、

「(最低)2,000円の負担で、それ以上の額の地方の特産品をもらえる」

という制度です。

やり方の実際の流れを確定申告ベースで説明すると…
① 自治体に寄附をする
② 特産品と寄附の証明書が届く
③ (重要)寄附の証明書を使って確定申告をする

最近は色々な「ふるさと納税サイト」なるものが、web上でしのぎを削っています。なので、そこで特産品などを探して、気に入ったのを選んで申し込むのが楽ですね。

また、年収による寄附金の限度額のシミュレーターなんかもあります。本当に最近のネットには何でもあるので驚かされます。現代社会においては、もはや無知は罪なのかもしれません。

<納税者視点でのふるさと納税>

ふるさと納税は、明らかに得な制度だとは思います。

なので、これを利用しない手はありません。

…が、次の2点には、注意が必要です。

① 年収による限度額あり

そもそもこの制度は、

「寄付した金額分の所得税と住民税を安くする」ということで成立しています。

なので、最初から税金のかかっていない人は、これ以上税金が安くなりようがありません。もともと税金もないのに、ふるさと納税を行っても、本当に”ただの寄付”になってしまいます。
また最低でも発生する、2,000円の自己負担額以外で、どこまで寄附ができるか(支払った金額に対して税金が安くなるか)という上限は、年収が高いほど高くなります。

例えば、年収400万円のサラリーマンで、妻は”扶養”に入っている人がいた場合、税金が安くなる限度額は、3万円程度になります。

なので、それ以上「寄付」を行っても、それ以上税金は安くなりません。

しかしながら、そこに住宅ローン控除があったりする場合には、限度額が0円になることもあります。こちらの場合も、いくら「寄付」を行っても、税金は安くなりません。

なので、きちんと試算しない限り、メリットを生かせているかどうかがわからないのですね。
一方で、年収1000万ぐらいになれば、(住宅ローン控除がない場合)限度額は15~16万円ぐらい使えるようになってきます。これならそこそこメリットは出そうですよね。

この制度は明らかに、高所得者優遇となっている点に留意しておきましょう。

② 確定申告という「コスト」

「ふるさと納税」による寄附金控除は、年末調整では利用できません。

よって、制度を利用するためには、必ず確定申告が必要になります。

どうせ確定申告しないといけない人や、確定申告に慣れている人なら問題ないかもしれません。でも、ふるさと納税のためだけに、わざわざ慣れない確定申告をする場合、そこにかかる負担(時間・精神的にとか)コストをどう考えるべきでしょうか?

これも意外と重要なのでは。
「えーい面倒くさい!」

ということで、

仮に税理士に頼んでいくらか払ったら、特産品のメリットなんぞはたちまち吹き飛んでしまうことでしょう。

かといって、わざわざ平日に有給をとり、確定申告時期で激混みの税務署に、”半日がかり”で教わりに行って、申告するのも時給に換算してみるといかがなものでしょうか?

(繁忙期の中でも一番忙しい時期は日曜に税務署をやっていることもありますが、それはそれでまた激混みします。)

さらには、「一日で終わった!」とほっとしていたら、書類に不備があったりなんかして、まだ申告が終わらないこともあるかもしれません。

それから、送られてくる”特産品“は、普通に買った場合では、私の感覚だと寄附額の20~50%くらいの値段ではないかと思っています。

先ほどの年収400万円のサラリーマンの例を使うならば、ふるさと納税に3万円寄附したら、自己負担額2,000円を除いたぶんの、税金が安くなる。

そして、6,000~15,000円くらいの特選品がもらえる。

もっとざっくり言うなら、2,000円を支払って、6,000円~15,000円ぐらいの特選品をもらうイメージですね。もしかしたら、「1日がけ」で得られるそのメリットは、確定申告の手間を除いてもまだ残りそうですか?

(もともと、「スーパーマーケットでのポイント集め」みたいなことが好きな方や、「いかに数千円の税金を還付してもらうか」、のようなことを考えるのが好きな、時間のある方には悪くないかもしれませんが。)

ふるさと納税制度は、高所得者向け

ふるさと納税につき、ネガティブな事ばかり書いているように感じるかもしれませんが、私にそのようなつもりはまったくありません。

お金持ち(高所得者)の方には、十分な効果をもたらす制度だといえます。でも逆に、金持ち以外には、意外とシビアな制度なんだってことなんですよ、コレは。

なんでこんな制度作ったんでしょうね?

-To be continued- 【なにげに続く】

スポンサーリンク
おすすめ記事と広告

おすすめ記事と広告

シェアする

フォローする