「共同経営はやめておけ!」共同経営の落とし穴とは

共同経営の落とし穴
私は、共同経営には原則として反対です。

共同経営というものを、私自身も飲食店を経営していた時に経験しています。その後飲食店を潰した話はまた別の機会にするとして、今回は、その時に私が得た教訓についてお伝えしておきたいと思います。

「共同経営はやめておけ!」

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共同経営というかっこよくて甘い罠

まず、共同経営にもいくつかありますが、とりあえず、こんなパターンが想像できると思います。
①. 株主と社長が完全に分離(他の株主>社長)
②. みんなが等分に株を保有、役員も兼ねている(他の株主=社長)
③. リーダーである社長が多めに株を保有、他の株主をまとめている(他の株主<社長)

私の場合は②のパターンでした。

で、分かりやすい失敗をしました。教訓を得た今なら③以外は選択しません。もちろん、どのパターンでも成功の可能性はあります。

でも、成功以上にわかりやすい失敗のワナがあって、③以外ではよりそのワナにはまりやすいのです。

共同経営の罠その1 【それぞれの欲】

人間には「」というものがあります。

そもそも、投資なんて欲がなければやりませんよね。出資した後で、ことがうまく運んだ場合に、どれだけリターンを得られるのか、普通はそれだけにしか興味はないはずです。

そして仮に投資した事業がうまくいったとします。共同経営のパータンで説明した①の場合、つまり、株式保有割合の関係で他の株主の方が社長よりも力を持っている場合には、実際に切り盛りしている社長と、カネだけ出している社長の意識にギャップが出ます。

社長にとっては、「会社は株主のもの」という頭では理解している建前と、とはいえ「俺がいなくなったら仕事が回らない」という気持ちが正面からぶつかって混在することになります。

また、②の場合は、「俺ばっかり仕事していて大変だ」などと、役割分担がうまくいっていないと割を食っている(と感じている)人の不満がたまります。

これがなかなか折り合いません。

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共同経営の罠その2 【責任の所在があいまい】

責任感」というものはうまく機能している場合は、アクセルとしても、ブレーキとしても有益です。

でも、事業において誰が責任を取るのかが曖昧だった場合には、すぐにその組織はバラバラになります。例えば①の場合で、事業がうまくいっていないときには、タダの雇われ社長にとって、「どうせ俺のカネじゃないからいいや」と思った瞬間に、その事業は終わりです。

一方、株主(投資者)も勝手なもので、リスクは承知で投資したはずなのに、社長に「責任を取れ!」などと言い出したりします。

②の場合は、一見みな平等でよさそうですが、やはり誰がどういう責任を取るのかが曖昧になりがちで、重大な決断についても「なぁなぁ」のまま、結局行くところまで行きついてしまいがちです。

共同経営の罠その3 【中小企業の強みの低下】

中小企業の強み」とは、私に言わせるとアイデア勝負スピード感です。

共同経営の場合は、これらが低下します。

そもそも、事業は「確実に当たる!」なんてことはないので、誰かが方向性をまとめ、最後は「エイヤッ」と勝負するしかないわけです。もし確実に当たる事業があるなら、わざわざ共同経営をして、儲けを分割してしまう必要性はありません。

前のパターン①の場合、社長がただの”雇われ社長”の場合には、株主がいったん口を出し始めたらもう止まりません。現場で戦っている社長のアイデアも無視され、頓珍漢(とんちんかん)な株主の意見にも従わないといけなくなります。

②の場合、みんなが平等な共同経営者である時でも、いちいち会議なんかしていたらスピード感ゼロになります。即断・即決を要する緊急なこともぜんぜん決まりません。人にはそれぞれの意見というものがあります。

……

すると、パターン③だけ悪いところがないのでしょうか?

いえ、そうお伝えしたいわけではありません。

ただ、一人がリーダーシップを持ち、その人自身がリスクを抱え、同時にそれに見合ったリターンを得る。つまり、なにか事業を行う際に、トップダウン方式のワンマン経営に近い方が、中小企業の強みであるアイデア勝負スピード感を活かしやすいのです。

共同経営の場合、これらの強みが低下することになるのです。

それでも、共同経営でうまくいっている例がないわけではありません。

しかしながら、「さくさくと」決断を下せる”ワンマン経営”と比べて、共同経営の場合はスムーズに問題点に対処できるわけではありません。

なので、大企業などにおいての共同経営の意味とは別として、中小企業においては、今までの経営とは、性質が全く違ってくることを理解していないと、気苦労ばかりが増えてしまう可能性が高いのです。

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