個人事業主と法人の違い「どっちが有利?」②

事業を育てる
今回も引き続き、個人事業主と法人の違いについてお伝えします。

ちなみに、この辺は税理士なら誰でも知っている話なのですが、『個人事業じゃかっこ悪いから、法人成りしちゃおっかな!?』と性急に考える自営業者の方には、まず聞いておいて損になる話ではないとは思います。

前回は個人事業主の方でのメリットの部分を中心にお伝えしてきました。

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個人事業主と法人の違い②

さて、それでもたくさんの「法人成り」の事例があるのは、もちろんメリットがあるからです。順番に追いかけていきます。この辺から法人の方にもメリットのある項目が出てきます。

<違いの出る項目>
① お金の自由度
② 設立と維持のコスト
社会保険
信用力、イメージ
⑤ 節税

③ 社会保険料(個人事業主△法人△)

会社にとって社会保険料の負担は、正直高いですよね。

でも本当は、

「高いも何も義務なんだから、最初からそれを織り込んで経営しろ!」

という話ではありますが、その毎月の支払いの圧迫感はかなりのものです。なので、「なるべくなら社会保険に加入したくない」と言う方を前提でお話しすると、個人事業主の方が有利(と言っていいのかな…)になります。

一方で法人の場合は、(本当は)無条件に加入義務があります。

ところが、個人事業主の場合は、規模や業種などで一定の要件を満たすと加入義務がありません。でも、求人には「社会保険完備」と書いた方が印象は良いですよね。

会社をよく見せるためにも(そもそも義務ですが)、社会保険には入りたいとは思っているが、会社負担の支払額の増加は厳しい…。選択肢がある場合には、なかなか難しいところです。

④ 信用力、イメージ(個人事業主△法人○)

The・信用力

それなりの大きな会社と取引する場合、昔から取引している個人でもない限り、法人でないと門前払いされることがあります。

最近は、昔から取引している個人の方でも、

「法人にしてくれないと、契約を打ち切ることになるって言われた!」

という打診が結構あります。

もちろん、法人だからと言って相手をしてくれるかどうかは別ですが、個人事業主が法人と比べてかなり不利なのは事実です。

他にはやはり、対外的には法人の方がハッタリが効きますよね。名刺を出した時に、会社の『代表取締役』をしているのと『個人事業主』または『自営業』なのでは、実際の規模や業績がどうであれ、個人事業主の方が小さくみられます。

もちろん、我々税理士だってそう思います。

次の節税の話でもお伝えしますが、事業が一定水準以上儲かっている場合には、節税のためにも「法人成り」した方が有利であり、当然他人としてもそこで『儲かっている事業者なのかどうか』という信頼性の判断を下しやすくなります。

なので個人事業者は、個人のままでも仕方がない業種(医者やスポーツ選手、芸能人、士業など)を除き、法人よりも下に見られてしまうことが多くなるのは仕方がありません。

ほんとうは、法人の方だってしっかり調べようとすれば、社歴や規模感など、いろいろ信頼性の推測はできますが、一見、同じような条件で並んだ場合には、『個人事業』に単純に格負けすることは少ないと思います。

———————

(本来)加入は義務なので、コントロールしにくい社会保険の深い話は一旦置いておいて、「会社」という名前や看板のイメージだけで、世の中の人が個人事業からわざわざ、「法人成り」にするわけではありません。

やっぱり金銭面でのメリットがないと人は動きません。次回はそんな、法人成りと「お金」のメリットのお話です。

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