法人設立するときのツボと注意点①

法人設立時の注意
法人設立するときのツボと注意点①

サラリーマンから独立したり、あるいは個人事業からの「法人成り」で、いざ法人を作ることになった時のお話です。

何をどう決めて、どんな点に注意すればよいのでしょうか?

法的な意味での会社設立自体は、「登記」という司法書士さんや行政書士さんの守備範囲ですが、今後の会社経営に関わる以上、もちろん税理士的な視点でも、その(登記)内容を吟味すべきことがたくさんあります。

「社長」になる前に、ちょっと読んでみてください。今回はそんなお話を。

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法人設立時に決めることと注意点

<法人設立時に決めるべきこと>
商号
本店所在地
事業目的
④資本金の額
⑤株式の譲渡制限
⑥株主
⑦事業年度
⑧役員
⑨役員の任期

※株式会社を前提に書いています。合同会社は少しだけ内容が変わります。また、専門的には他にも決めるべきことはありますが、税理士的にあまり重要でないことは省略しています。

前置きが長くなりましたが、では、順を追って一つずつ。

①商号

まず、会社の名前ですね。

最近は、「何をやっているのかが分かりやすい名前」が流行りとなっています。でも、仕事で使いやすい名前であれば何でも良いと思います。

ただし、社名の由来は独立後もずーっと話題に上りますから、多少は話のネタを含ませておくと良いかもしれません。社名はアルファベットでもOKです。

小ネタ・トリビアとしては、「株式会社」は前でも後ろでも、じつは「真ん中」でも入れることができます。

へー。

②本店所在地

次に、本店の住所です。

必ずしも、実際の自宅や事務所である必要はありませんが、その住所に重要な役所や金融機関の郵便物も届いてしまうので、全く縁もゆかりもないところに設定するのはよくありません。

注意点は4つです。

会社引っ越しの際の登記の手間と費用に注意!

個人事業と違って、法人の場合は引っ越しなどで住所を変更するとその度に登記が必要で、手間と費用がかかります。

なので、賃貸で引越の多い社長の場合は、本店を「自宅」にはせずに、「実家」にしたり、お自分のお店がある場合は「店舗」にしたりするのがよいでしょう。

都会をアピールする住所に注意!

都会の名前をアピールするために、あえて有名な住所に本店を置く場合。

(渋谷とか、六本木など)

でもそのために自宅からは遠い、都道府県をまたぐような場合に設定すると、「いざという時」に大変です。

たとえば、各種手続きの役所が遠くて面倒くさかったり、金融機関の融資の範囲に影響したりと、意外と派生的な影響が出てくるので注意が必要です。

バーチャルオフィスの住所に注意!

最近では、本店をバーチャルオフィスなどの住所で指定すると、銀行口座開設に支障が出る事があります。

これは要注意です。

銀行口座がないと、営業開始がかなり遅れることになります。

住所に部屋番号を入れる?入れない?

本店住所は、自宅や事務所がマンション等の場合、あえて建物名や部屋番号を入れないこともできます。

でもその時は、役所からの郵便物がちゃんと届くように、「事務連絡先」を忘れずに設定する必要がありますのでご注意を。

③事業目的

3番目は、会社の目的です。

基本的には、将来やりたい、やるかもしれないことは、定款にも全部書いておきましょう。

会社の目的を決める際の注意点は以下の3つです。

事業予定のある業種はぜんぶ記載(希望も含む)

事業を行うにあたり、許認可を要するものは、その許認可に関係するものは書いておかないと、許認可がおりません。

(飲食店、建設業、宅建業、派遣業等)

銀行からの融資の目的にかなう内容

事業内容に直接関係するものは書いておかないと、そのための融資がおりません。

例えば、法人で銀行から融資を受けたお金で、いままでの本業とは違って不動産投資がやりたくなった時には、「不動産賃貸業」を入れておく必要があります。

アレコレ記載しすぎて怪しい会社

今後、事業として行う可能性のあるものをすべて網羅しようと、あまり無計画になんでも記載すると、他のお客様からは、”変な会社“”怪しい会社“だと思われる可能性があります。

(たとえば、お堅い業種と風営法関係が並んでいたら、絶対変ですよね…)

会社の登記内容(登記事項証明書)は、新規の会社と取引する際に提出を求められることがあるし、何より第三者でも手数料さえ払えば閲覧することができるようになっているので、注意が必要です。
会社設立する時なんて、テンションが高い時でしょうから、ツボさえきちんと押さえたら、勢いをつけてさっさとやっちゃいましょう。「商号」なんて、悩み始めたらきりがありませんからね。

まだまだ考えることはあるので、次回に続きます。

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