『不動産投資に必要な3つの材料②(ヒト)』
前回は不動産投資でも、商売の原則であるヒト・モノ・カネが必要であることを書きました。
読む順番で言ったら、まずはヒトです。私の不動産投資の場合には、各方面の専門家のことを指していて、たとえば不動産業者、銀行マン、税理士などが考えられます。
でも意外かも知れませんが、私はこれが3番目だと考えています。
不動産投資に必要な「ヒト」
不動産投資をするときに、集めておきたい専門家はたくさんいます。
不動産業者・銀行マン・税理士・司法書士・リフォーム業者などなど…。アイデア次第でどんなコネクションが活きてくるか分かりませんが、それも楽しいところです。
①不動産業者
当然のことながら、この中で一番重要なのが不動産業者です。
最重要です。多少の偏見も入っているとは思いますが、不動産業者の人たちは一撃で儲かる金額が大きいからか、『ヤマっ気のある人が多い』と感じています。
特に不動産仲介の場合は、物件の価格次第で報酬の上限はありますが、それでも例えば自社保有物件を売買する場合などでは、一件成約したらそれこそ何百万、何千万、何億円も儲けることができる世界です。
残念ながら、億単位の金がかかったら、人間なんてなかなか信用できません。
私は、税理士として裏側を見ている業者(つまり私のお客様!)と、その業者が紹介してくれた業者以外は基本的に使わないようにしています。そしてさらには、必ずセカンドオピニオンを取るようにしています。
こちらも残念ながら、
「何でもいいから金を借りさせて買わせてしまえ!」
という業者は実際に存在しています。
『バカな金持ちに大しておいしくない物件を、高い金利で無理やり買わせて丸め込む』なんていう事例は、仲間から聞く噂話としてだけでなく、実際に”不動産賃貸業”のお客様の数字を見ていても気が付くことある話です。
あ、ちなみに不動産賃貸業というのは、買わされたお客様の方を指しています。
(わかりますか?)
何も違法なことをしているわけでなく、不動産業者としても売上を上げる機会をみすみす逃すまいと必死なのかもしれません。
なので、業者選びだけは可能なら、最初は信頼できるルートから見つけてきたいところです。
②その他(税理士・銀行マン・司法書士・リフォーム業者…)
税理士にも事前に接触しておきましょう。
投資である以上、利回りに大きな影響を与える『税金の話』を聞いておくのに損はまったくありません。むしろ、「買った後ではどうしようもないことも多い」からです。
「節税はセッティングが8割」です。
関連 節税はセッティングが8割
税理士からは税務相談以外でも、融資や資金繰りの話なども聞けることは多いはずです。それに”まともな税理士”なら、銀行マンや司法書士等に必ずツテがあります。
銀行マンからは、「融資を受けやすい状況の作り方」とか「融資を受けやすい物件の特徴」とか「現状の自分の評価」などなど、勉強しておきたいことは山ほどあります。
ただし銀行マンも仕事なので、融資を受けられそうにない人には冷たいことも多いですが、逆に言うと、”いける”と判断されれば、物件の紹介までしてくれることもあります。
銀行の紹介案件は、不動産業者の手がついていなくて、かつ、カネに困った人が競売の前に手放すケースが多いので、思わぬ掘り出し物が見つかることがあります。
これも、買える可能性がある人にしか情報は回ってきません。
司法書士は不動産の売買をする際には、必ず接触することになります。なので、贔屓(ひいき)を一人抱えておくと、何かと便利です。
担当司法書士は、融資を組む際の金融機関から指定業者を強制されることも多いですが、そちらはやはり割高に感じます。意外にも司法書士は、値引き交渉を受けてくれることも多いことは覚えておいて損はありません。
その他にも、私はリフォーム業者や不動産投資仲間、資産家の方などと税理士業を通して懇意にしています。カネのにおいのする場所、カネのにおいを知っている人と接触して、常に情報交換しておかないと、怖くて仕方がないのです。
まとめ
当たり前の結論ですが、”いい業者”を捕まえることができたら、勝率はグンと上がります。
ただ、不動産投資は額が大きく、最初の失敗が致命傷になってしまう恐れがありますので、いくつもの不動産業者を試してみるということができません。
なので、知人や友人、できれば明らかに成功している不動産投資の先輩から業者を紹介してもらうのが最良の選択です。そのような先輩であれば、きっと銀行マンにも顔が効くし、すでに税理士も使っていることでしょう。
(ただし、『本当に成功している先輩』なのかどうかは、あなたが見極める必要があります。)
ヒト・モノ・カネの3つのうち、ヒトは優先順位の3番目であると最初にお話ししましたが、実は不動産投資初心者、一番初めの段階においては、
『信頼できる不動産投資の先輩』
が、最も重要かつ必要なコネであり、要素になっている点には注意してください。