『保険は目的を見誤るな!①』
以前に、「リースに気をつけろ!」という内容をお伝えしました。
関連 【リース契約】には気をつけろ!「リース料率と金利の違い」
今回もそんな「気をつけろ!」シリーズの第2弾になります。
それは、「保険に気をつけろ!」
Contents
個人で入る保険の特徴
ほとんどの方はすでにご存じだとは思いますが、「死亡」や「入院」、または「時間の経過」など契約上の一定の条件が発生したときに保険金が下りるのが保険というものです。
でもよく考えてみると、保険には以下のような、3つの「かも」な特徴があるので、入る前には要検討・非常に注意が必要です。
①人生でマイホームの次に高い買い物かも
保険料の支払いが月に1万円でも、年に12万円。
これを40年間かけ続けたら480万円になります。それを家族全体で3つも4つもかけていることもあるので、その場合の合計額は1,000万円を超えることにもなります。
なので、入る前にはじっくり考えましょう。
②「条件」が発生するまで、自由がないかも
どうしてもまとまったお金が必要なとき!
例外的に積立型の保険であれば、解約返戻金の一部を「有利子で借りる」こともできます。でも基本的には、ずっと下せない定期預金みたいなものです。
③本質はバクチかも
“Tomorrow never knows.”
「明日のことはわからない」 by Mr.Children
たしかに、未来のことは、誰にも分かりません。だから保険には入りましょう…
でも、無闇やたらに保険に入ればいいわけではないですよね。
なので、
「そもそもどんなリスクに備えたいのか?」
「今の状況で予算的に無理をしていないか?」
などは、まず自分でしっかりと考えないといけません。
保険を会社の節税目的にするのはよく考えてから
「保険はバクチ」と書きましたが、保険を一方的に悪く言うつもりはありません。
なんだかんだ言いながら私も保険には加入しています。したがって私があまり好きではないのは、「節税目的の保険」の方です。
もちろん社長が”万一の時”に備えるのは重要なことです。家族や従業員、取引先が困らないようにという意味での”保険”をかけておくのは、必要なことだと思っています。
でも、税金を先延ばしにするために加入する保険、こちらは少々危険なのです。
事業主として事業がある程度好調であるなら、一度や二度は保険の営業を受けた経験があることと思います。
「社長、節税のために有利な保険がありますよ!」
「みんなやってますよ!」なんて…
「節税になる」と言うことは「経費になる」と言うことですよね。これも言わずもがなですが、保険(保険商品)には、様々な種類があります。
たとえば、終身保険は、誰でもいつかは最後の時を迎えるので、”いつ”かは分かりませんが(分かりたくもないと思いますが)、実際の保険金を受け取るのは他人になるとはいえ、確実に「お金は戻ってくる保険」ですよね。
でもこれは、将来に返ってくる”貯金”のような扱いなので、経費にはなりません。
一方で定期保険というものは、いわゆる”掛け捨て”という一過性の扱いのものなので、経費になります。
こちらは目先の保険料は安いですが、将来更新するごとに、どんどんと高くなっていきます。そのため、「今」または「現在」をカバーするのに向いています。
私自身は、法人として保険に加入するなら、これが一番合理的だと思っています。
私自身が、「今」を目いっぱいのリスクで生きていて、貯金はしないで再投資を行っているという理由もあるからなのかもしれません。
次回に続きます。