「社長がよくつぶやくセリフ」の本当の意味

社長の共通点
「死んでもいい」の意味

税理士として日々多くの社長と接している中で、

「俺なんかいつ死んでもいいんだよ」

みたいなセリフをよく言う人がいます。

実はコレ、私もしょっちゅう言っています。その心理は、半分本気で半分冗談。でもよく考えてみると、私はこのフレーズの中には結構デリケートな自営業者の心理が隠れていると思うのです。

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自営業者の”覚悟”

通常の場合、中小企業では社長が亡くなってしまうと事業は終わりです。

企業の存続という点では、絶対に社長は死んではいけません。当たり前の話です。
なので、健康診断は是非受けてくださいね。

関連 健康診断を受けない自営業者は無責任

とはいえ、社長もそんなことは重々承知しています。

不思議なことに、このようなセリフを言う社長というのは、比較的事業がうまくいっている方ばかりなのです。残念ながらそうでない方は、あまりこんな類のことは言わないように感じられます。

では、なぜ社長はわざわざ”そんなセリフ”をつぶやくのでしょうか。

極論をつぶやく社長の心理的背景

この発言の裏に隠れている社長の思いとは何か、こんなパターンの組み合わせではないかと自分なりに分析してみました。

①社員に危機感を持たせたい

「いつまでも俺がいると思うなよ!」

とプレッシャーをかけている例です。私の場合はまだ事務員さん一人のため、後継者を育てている方の気持ちは正確には分かりませんけれど。

②今を生きている充実感

何かとうまくいっている社長は、「自分が死ぬはずがない!」と本気で思い込んでいます。そして、その勢いがよいサイクルを作っていることも多いようです。

③後顧の憂いがない場合の安心感

後継者や資金繰り、家族へのケアなど、自分なりの準備ができていれば、死ぬこと自体は無念ではあっても仕方のないことかもしれません。

④自分に対する叱咤激励

一番の根っこはこちらではないかと、思っています。

少なくとも私自身に関していれば、確実にこれが理由です。いったん社長になると、事業の規模や業績、実態に関わらず、なにかと”尊重”されることになります。

なので、一般社員のように社内で愚痴を言うわけにもいかず、社外では多少なりとも見栄を張らざるを得ません。

そんな中での、精いっぱいの発言なんだと思います。

つまり、

「お前なんかいつ死ぬかわからないんだぞ」、「死んだらどうしたって周りに迷惑かけちまうんだぞ」、「どんなにチヤホヤされたってその程度なんだぞ」

って自分自身に必死に言い聞かせながら、戦っているんです。

いろいろな社長とお話ししていると、びっくりするくらいこの類のセリフが出てきて、さらに同じ印象を受けるため、これは『自営業者に特有の心理的な傾向』なのだと思っています。

このセリフに含まれる、社長の必死さ・切なさというものは、自営業をやる人なら、これから受け止めることになる心理的状況として、覚悟をする必要があります。

(私自身はまだそこまでの深みがあってつぶやいているわけではないと思いますが。

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