お客様に本気で説教する税理士②

税理士の日常とお仕事
「お客様に本気で説教した話②」

さてさて、前回の続きです。

関連 年上のお客様に本気で説教してしまった話①

羊が狼に食べられそうになっている現場に出くわした不幸な税理士は、その後どうしたのでしょうか・・・?

(現時点で1円のお金にもなっていません)

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意味不明な犬山さんと社長の関係

私はとりあえずその日のミーティングはそれらしいことを言って、切り上げました。

お金をもらうと少なからず責任感が生じてしまうので、

「融資が成功したら遡って顧問料いただきますね」とか言いながら。

そして、後日別々に電話と面談でアプローチしたのです。

<犬山さん>
なんとか社長名義で融資を引き出してほしい。事業の管理を全て私がやる。お金さえ引き出してもらえれば後は何とかする。

<社長>
犬山さんにはお金を貸しているが、返ってこない。犬山さんの儲け話にのって、そこでお金を稼いでもらって、何とかお金を取り返したい。貸したお金は子供の学費なので、返してもらえないと困る。

・・・要約すると、こんな感じでした。
ダメだこれは。

いい年こいたおっさん二人がカラオケボックスで…

ただ、ダメだからと言って、バッサリ切れないのが紹介のつらいところです。仕方ないので、社長とミーティングを設けて私の本心を伝えました。

忘れもしない某駅近くのカラオケでした。

(喫茶店が空いていなかった)

【社長に伝えた私の本心】

  • お金を貸したまま、返さないような人を信じるのはダメだ。
  • 仮に犬山さんが事業でお金が儲かっても、あなたには回ってこない。
  • 事業で自分名義で融資を受けて傷口を広げるよりも、通常の債権回収の手続きを行った方がいい。
  • 最低でも、犬山さん名義でもどうにかお金を引っ張ってもらって、責任を負ってもらった方が良い。

どれもこれも、当たり前のことだと思いませんか?
私は本気で熱を込めて伝えました。

絶対に不幸なことが起こるのが分かりきっているから。

でも、社長は、

「本気で言ってくれてありがたい。私もそう思っている。」

とは言うものの、全く行動に移せないのです。

ついに私も限界突破

こちらは、お金ももらっていないボランティアだぞ!

分かっていると言いながら、なぜ動けないんだ!

そもそもなんで平日の昼間っからオッサン二人でカラオケにカンヅメなんだ・・・(泣)

そんなことを1時間も繰り返して、ついに私にも限界が来ました。

(実際には以前から電話やメールで、同じやり取りはもう何百回とやっていましたが。)
話を打ち切って、伝えるべきことは伝えたから、私の言ったことを実行するまでは一切連絡は取らないし、顧問契約を受ける気もないことを通告しました。

これこそが、私が『社長にした説教』です。

社長はしょんぼりと帰っていきました。

・・・

・・・

・・・

一応、私は自分の責任は果たしたとは考えています。

ご縁だけを理由に、無報酬でなぜこんなに感情を乱されなければいけなかったのか、適当にお茶を濁して最初から関わらないのが正解だったのか、違う伝え方であれば別の結論にたどり着けたのか、あるいは、仕事を受けたうえで働きかけるべきだったのか。

今でも時々思い出しては悶々とします。

自分で責任を取れるなら感情を表に出して良い、契約なんて断ってしまっても良い、というのは自営業の特権ですかね。

その社長がその後どうなったのかは分かりませんが、大変後味の悪い経験でした。

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