法人の「経費」はどこまで認められるのか?

経費の範囲 お金
「経費の範囲」

今回は、「経費の範囲」について。

何が、経費になるの?

どこまで、経費にしていいの?

いくらまで、経費にしていいの?

これらの経費に関する内容については、お客様から年中聞かれます。特に独立して日が浅い方は、とても気になるようです。

でも、残念ながら答えはないのです。

「えっ?どういう意味?」と思った方は、是非、これからの説明を読んでみて下さいね。

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経費の範囲は法律では定められていない

実は『経費の範囲』というものは、具体的に法律で定められていません。

これだけいろんな商売がある中では、「何が経費か」ということを、あらかじめ法律ですべての分野、業種・業態まで網羅して決めておくことは難しそうですよね。

それでも大まかに言うならば、法人の場合は、使ったお金は原則として経費です。

一方で、個人事業の場合には制限がありまして、売上を上げるために必要な支払い金額が経費です。

「ん?法人の場合は、お金を使えば何でも経費なの?」

と早合点してはいけません。

確かにお金を使えば経費です。

でも、それが社長のプライベート目的の支出なら、経費は経費でも社長への給与(と同じとみなされる)ので、社長にはその分の所得税が課せられます。

国はそのようにいろいろと制限を設けることにより、結果的に節税として利用される経費の範囲を絞り込んでいるのです。

どんな経費が制限されるのか?

では、どんな経費に制限がかかっているのでしょうか。

これも大まかに言うならば、

利益を操作したり架空取引をしやすいもの

には制限がかけられています。

例えば…

【制限をかけられている経費】

・自分の給与を自分で決めることのできる役員の給与

・公私の境目の曖昧な交際費や旅行(出張?)

・利益供与する相手先を恣意的に選べる寄付金

などなど。

この制限がまた細かくなっています。

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経費の曖昧な範囲

また、業種や内容によっても、

「経費として認められたり、認められなかったり」ということもあり得ます。

さらには、こんな例は経費として認められるでしょうか。

ちょっと考えてみて下さい。

①自分のためにディズニ―ランドのチケットを買う

②ディズニーランドに行きたい社長同士で『たまたま』チケットを贈り合う

会社のお金で、他の社長にディズニーランドチケットをプレゼントして、交際費として費用計上ができるのか?

①は明らかに”ダメ”そうですが、②は何だか経費になりそうだと思われるのではないでしょうか。

意図的にこのようなことをしたら脱税です。

でも、同じ結果を得るにしても、「経費の範囲」には、このくらい曖昧な領域があるものなんですね。この感覚的な部分を、法律上全て伝えきるということは、正直不可能なのでしょう。

経費の判断基準は【常識の範囲内】で

「これは経費に入れていいのか?」

と迷うような事案は、最後は「常識」で判断してください。

最後の最後はこれしかないです。

もちろんそれが認められるかどうかの答え合わせは「税務調査」の時になります。すでに支払った後になってから”結果が分かる”ことになるため、社長としては少々、曖昧さが気になるかもしれませんが、仕方がありません。

ところで税務調査では、「税理士が大丈夫と言った」とか、「前回の調査では指摘されなかった」という言い訳は通じません。

社長自身の言葉で、いかに会社にとって必要な支出であったかを、熱を持った説得力のある説明で訴えるしかありません。

一方で調査官の方としても、常識に照らしておかしくないと思えば指摘しません(できない)。実務的には、こんな曖昧に思われるような余韻を残しているのが、税務調査における経費の範囲なのです。

業種ごとの常識や慣習、必要性などは税理士には分かりませんから、そこの理由付けはやはりご自身で考えていただくしかありません。

きちんと理由を説明できるかどうかが重要

私たち税理士ができることは、

データをチェックして、これは怪しい(と判断されることが予想される)点を指摘することです。

私たちが気づくということは、調査官も築く可能性が非常に高いですよね。

そのため、経費と思って使う場合は、使う時点より「税務調査を想定した経費」であることの理由付けを意識しておくことが重要です。

明らかに”ダメ”なものは、あなたの税理士より当然指摘されると思いますが、それは諦めた方がよいでしょう。

個人的には、私はあまり”ガミガミ”言わない方です。

そんな私が”ダメ”という場合には、それは経験上、税務調査において、説明しきれない(常識の範囲外)だろうと判断しているからなんですよね。

(一部は、やり方次第で経費になる方法があることもあります。)

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コメント

  1. あきほーむ より:

    太陽光発電を購入して減価償却で節税予定でしたが、今期からはできないといわれました
    方法はないのでしょうか?

    • hybrid-zeirishi より:

      あきほーむさん

      >>太陽光発電を購入して減価償却で節税予定でしたが、今期からはできないといわれました
      >>方法はないのでしょうか?

      ちょっと長くなりそうなので、後日、記事で回答することにします。
      少々お待ちください。
      ↓こちらの記事をどうぞ
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