『資金繰りでやらかした話③』
前回の続き。
最初は途方もない金額に思えた2か月で3,000万円という目標額も、金利を気にしなければとりあえず、あと500万円調達すれば乗り切れるところまでたどり着きました。
さてここからは最後の500万円と、より良い条件への借入金乗り換えのために私が行ったことです。
Contents
次の段階で私が行ったこと
①仲間からの借入
なるべくやるまいとは思っていましたが、自営業仲間で特につながりの深い2件に声をかけました。結果、5%で2件合計500万円を調達できました。
これで、とりあえず今回一連の資金繰りを乗り切れるのが確定しました。
②株式の売却
資金を追いかけていた時は、すっかり気が動転して完全に忘れていましたが、そういえば300万円ほど株式を持っていました。
当然、売却します。
③保険借入金の活用
こちらもすっかり忘れていました。
積立性の保険は、解約返戻金を担保に融資をしてくれます。保険屋も商売なので、金利は保険の利回りを超える数字です。
ところが最近は低利回りのため、調達金利も2.5-3%で済みました。これで200万円。
子供の学資保険の分もズバッと引き出したので、嫁にばれたら非常にマズいです。でも、仕方ありません。
④個人投資家からの融資
最後には、複数回のタフな交渉の結果、個人的に可愛がって頂いている個人投資家の方から年6%で1,500万円の融資を引き出せました。
ちなみに、この方は私のお客様でもあります。これで何とか金利の高いカードローンを使わずに済み、最終的には平均調達金利は5-6%くらいに落ち着くことができました。
税理士業の一番のメリットはこういう「コネクション」と「信用力」だと再確認です。
また、これでめでたく借金2億円にも到達となりました。
地獄の資金繰りを通して学んだこと
というわけで、最終的には何とかなったわけですが、さすがにかなり肝を冷やしました。それに、借りることと返済することはまた違います。
なので、これからが本当の勝負です。
それから、今回もたくさんの事を勉強しました。しかし、いちいち痛い目に遭わないと覚えないんですね、私。これは昔っからそうなんですけれど・・・。
以下は、今回の資金繰りで学んだ点。
①何も考えずに投資できる金額は常に把握しておく(調達可能枠の最大化も同時に)
②撤退する勇気を持つ(完全撤退するのではなくても、即答しない勇気を持つ等)
③日頃から誠実にしておく(自分一人では絶対に大成功はできない。因果応報)
自分のメリットを、徹底的に生かし切って道を開く
それから、『税理士業の一番のメリットは、コネクションと信用力』と書きましたが、どんな仕事にでもメリットはあります。
税理士のメリットは、資産家や経営者と接触することが多いこと、金融機関をはじめとする第三者から信用を得やすいことなどです。
私はこれらを生かして、自分のビジネスにつなげています。
しかし、あなたの仕事にもその業種なりのメリットが必ずあります。
それを正確に理解して、それを活かすように『動く』ことができれば、あなたに合った事業や投資スタイルを確立することが、きっとできるはずです。