「時間の自由が利くのは自営業の強み」
税理士の5月は、忙しい。
とにかく、とにかく忙しいです。
というのも、人気のある3月決算の申告期限が2か月後の5月末になるためです。
(その次に忙しいのは、12月決算の2月申告になります。)
時間の融通の利く自営業にするためのツボ
健康に関する記事は今までにいくつか書きましたが、そのような忙しい時期に、わたしの子どもが入院したことがあります。
入院するほどの病気では、こちらとしても何もすることもできず、ただただ子どもがぐったりしているのを見守ることしかできませんでした。これは、親としてとても辛かったです。
普段は強気な私ですが、『時代が時代だったら、死んでしまうほどではないか』などと色々と心配したのを覚えています。
その後は結局、一週間の入院となりましたが、無事退院に至りました。
サラリーマンにはしんどい子どもの入院
当時のことで追い打ちをかけるように大変だったのは、
『子供の入院には、大人の付き添いが必要』だった点です。
たとえ両親が共働きの場合でも、どちらかは会社(事業)を休んで、子どもに付き添う必要がありました。
その際は幸いなことに私たち夫婦の他に、祖父母までを動員して何とか乗り切ることができました。それでも、私の付添時間は、泊まりを中心に合計60時間あまりにもなりました。
もしこれが私のサラリーマン時代であれば、きっとこのように長時間付き添ってあげることは難しかったことでしょう。
さらには、もし1ヶ月以上などの長期入院となってしまった場合には、もうどうしたらいいのか想像もつきません。
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自由にスケジュール設定できる自営業・副業の条件
このように私が急に60時間にも及ぶ時間が作れたのは、仕事が自営業であったためです。
もちろん自営業の中でも、業種により私のように時間が作れるかどうかには差があります。
(たとえば、少ない人数で運営する場合の飲食業などでは厳しいことでしょう。)
それでも一般的な自営業の場合は、普通のサラリーマンよりは時間に都合が付きやすく、収入に影響が出にくいことが多い特徴があります。
自営業を行うにあたり、そのように時間が比較的自由に使えるような仕事をしたいのであれば、そのためのツボは3つです。
① 自分でスケジュールを決められること
→「町の便利屋さん」のような、お客様からの御用聞きスタイルの仕事では難しいかもしれません。『今すぐ、うちのトイレの水漏れを直して!』のような依頼には、今すぐ行くしかありませんからね。
その点、税理士業のように付加価値を与えるサービス業であれば、決算申告時における期限さえきちんと守っている限り、お客様が承認してくだされば、基本的にどんな予定変更もできます。
(もちろん日々のお客様とのコミュニケーションが、このようなところで生きてくるのは言うまでもありません。)
② 仕事の場所を選ばないこと
→今の時代では、電話やネット環境・ノートパソコンさえあれば、かなりの範囲の仕事はどこでもできます。
もちろん、実際に出向いてお客様に合わないとだめな場面もあることでしょうが、その他事務的な処理などであれば、病院によってはパソコンを持ち込んだりして仕事ができるのです。
そのルールを、自分で決めることができます。
③ 自分が動かなくても良い状況を作る
→誰かを雇い、ある程度の権限を与えると、『自分がいないとできない』類いの仕事が減ってきます。それを寂しい、あるいは物足りなくなったと感じる人もいるかもしれませんが、正常な事業の成長の証です。
空いた時間は事業の次の成長のために、さらなるアイデアを練ることに使いましょう。
自営業の方であれば、このような感じで意識的に仕組みを作っていくと、いざという時でも(なんとか)無理やり時間を捻出することができます。
さらに応用的にスケジュールを組めば、長期の海外旅行にも行けちゃいます。
同時に、これは副業を選ぶ際の基準にもなります。
時間的に自由でない副業の場合は、本業に支障が出て、むしろストレスが増えてしまうことになることでしょう。単なる”時間の切り売り”な副業ではなく、時間を自由に使える仕事にしたいのであれば、ビジネスの設計段階から気を付けてみてください。