他人の信頼し過ぎはトラブルの元(世の中のお年寄りの皆さんへ)

振り込め詐欺に注意
「世の中のお年寄りの皆さんへ」

今回はお年寄りの皆さんに注意喚起です。

お年寄りに注意喚起といえば、オレオレ詐欺・振り込め詐欺なんかが有名です。私のお客さまだけでも、実際に”オレオレ”の類いの電話を受けたことがあるという方は、結構な数います。

「20代の独立した息子を名乗る」ことから考えると、50代以降の自宅へよく電話がかかってきているようです。

幸い私のお客様でオレオレ詐欺に引っ掛かった方はいませんが、それでも時々心配な方を見かけます。

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他人の信頼し過ぎは詐欺の元

その方達の特徴は、

頻繁に出入りする、業者を信じすぎていること。

業者といっても色々な種類がいます。飛込訪問で何かを売りつけようとする営業マンから、宗教関係の勧誘。

宅配便の配達人から、ガスや水道の検針。新聞配達に、N○Kの集金の人などなど…

これはとくに、ご高齢な独居の方に多いようです。重度の要介護だったり、身内が遠方で来客が少なかったりすると、きっと寂しいであろうことは私にも分かります。

そうすると、頻繁に来る業者さんと話をしたいのも分かります。頻繁に話をすると、情がわき、信じたくなるのも分かります。

でも、業者は業者

決して一線を超えるべきではありません。

(信頼し過ぎるのは問題です!)

具体的には、遺言や実印、さらには権利証の保管場所を教えてしまう方がかなりの数存在します。さらには通帳の記帳や入出金の記録までも。

「忘れっぽいから、○○の裏に全部隠してるんだよねーー」

ご高齢になるときっと忘れっぽくなるので、大事なものを一か所にまとめてしまう傾向があるのは理解できます。

でも、ダメですよ、大事な情報を教えちゃ。

何かの必要があって実印を出す時などに、動くのが面倒だからと私たち税理士に代わりに取らせると、どうしても気づいてしまうんですよね。

口には出して言わないまでも、「ああ、普段、ここに隠しているんだな…」って。

他人に寄りかかることは詐欺に巻き込まれる入り口

実際にこのような信じられない出来事が起こったのを見聞きしています。

  • 仲良のよい税理士事務所職員がおじいちゃんの遺言を修正。財産を受け取る。
  • 縁もゆかりもない宗教関係の人がいつの間にか頻繁に出入り。おじいちゃんから通帳の暗証番号などを聞きだし、複数回にわたってお金を引き出していた疑い。
  • 訪問ヘルパーさんがタンス預金を盗んだ可能性。
  • 信用金庫の行員が定期預金の預り金を持ち逃げ。

税理士をはじめとする士業は、平均的に倫理観は高いと思います。

それでも、どんな基準で人間を分類しても、最終的には個人の問題です。

いい人もいれば、悪い人もいる。また、基本的には良い人間であっても、たまたまその時にお金に困っていたら、人はどうなるかは分かりません

なので、信託や成年後見等の正式な方法以外で、他人に財産の管理や処分の権限は与えないようにしてください。

絶対に
税理士だろうが弁護士だろうが、絶対に

“世知辛い世の中”みたいな発言ですが、お互いに良い関係であり続けるためにも、そういうものだと思ってください。

まともな人間は、そもそもそのような権限を欲しがりません。また、権限をもらえないことでヘソを曲げてあなたとの人間関係を解消することもありません。

その一環として、なるべく早いうちに遺言を書き、誰かが盗みたくなるような財産があるのであれば、自分が管理できない仕組みにするのが得策かもしれません。