【リスケ】は「お金が返せない!」時の選択肢①

リスケのメリットデメリット
「本当にお金が払えなくなってしまったら…①」

事業には融資がつきものです。

願わくば事業の成長とともに問題なく返済できればよいですが、途中で返せなくなる可能性もまったく考えないわけにはいきません。

ネガティブな話題ではありますが、自営業者はそういった時の選択肢も、一応の知識としては持っておくべきです。

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事業を継続させるためのリスケ

「融資(借金)の返済ができない!」

という時点とはつまり、お金が足りなくなった時のこと。

そんな「お金が足りなくなった時」の選択肢としては、以下の3つが考えられます。

①追加で借りる(金融機関、リース、サラ金系、親族や友人など)
②破産する
③リスケする

それではこれらを順番に見ていきましょう。

①追加で借りる

金融機関から追加融資が受けられるのなら、それが一番ですよね。

こちらは借金の返済とはちょっと異なりますが、たとえば必要な設備投資で融資が受けられないような場合、多少実質金利が高くてもリース会社を利用することも、まだ正常な範囲です。

でも、以前の記事にも書きましたが、サラ金系や親族や友人に手を出し始めたら、やっぱり危ない。

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その前に、「税理士に相談」して、もっとできることがないかを考えましたか?

きちんと業績を予測し、毎月の赤字はいくらで、いくら借りれば業績が回復するまで持ちこたえられるかという計算をしてみましたか?

税理士に言いにくいので、内緒で借金するというのは最悪の選択です。

②破産する

本当にどうしようもなくなったら、破産という選択肢をとらざるを得ないこともあります。

その時は、破産手続きのための弁護士費用だけは、どうにか工面してでも残しておきましょう。具体的な費用の目安としては最低でも30万円以上は必要です。

イヤな話ですが、「地獄の沙汰もカネ次第」という側面があることは事実です。

今回はこの破産についてはあまり掘り下げませんが、そのうち書こうかと思います。

③リスケする

今回は、お金が返済できなくなってしまった時の選択肢、3番目の”リスケ”というものについて重点的にお伝えしてみます。

お金は足りないが、決算書の数字が悪くて追加融資は受けられない。

でも、”上がり目”が見えるからもう少し勝負したい!

そんなときの選択肢が、この「リスケ」です。

リスケというのは「リ・スケジュール」の略で、すでにある借入に対しての条件変更です。

要するに、最初に決めた毎月の元本と金利の返済条件のままでは厳しいので、

「返済期間をもっと長してくれませんか?」

「その代わりに月々の元本支払額を減らしてくれませんか?」

ということを、銀行にお願いするわけです。

その結果、資金繰りに困った会社が借入金の返済額を減額してもらうことになります。

そもそも、なぜこのリスケが始まったのでしょうか。

すこし前の平成21年12月4日に「金融円滑化法」というのが施行されています。

これは、融資先企業から”リスケ”の申し込みがあったら、金融機関は原則としてそれを受け入れなければならない、という金融機関からすれば恐ろしい法律でした。

債務者が「リスケしたいです!」と言い出したら、金融機関は回収を待ってあげることを国に強制されるわけです。一刻も早く資金を回収したいと考える場合でも、できない。

これは恐ろしいですよね。

一応この法律は平成25年3月31日に期限を迎え、いまでは法的な強制力を失っていますが、金融機関がリスケを申し込まれたらなるべく受け入れなさいという「努力義務」は依然として残っています。

そのため、資金繰りに困った場合に、「どこかから借りてくる」「破産する」の他、金融機関に、「元本の返済を待ってもらう」という選択肢が、いまでも存在しているのです。

金融機関側としても、無理に回収を迫って倒産し、残りの元本返済が不良債権となってしまうよりも、事業を継続できる見込みがあるのであれば、返済条件を緩くしてあげて残りの元本を少しでも回収するほうが、メリットがあるという側面もあることでしょう。

なんにせよ、このリスケという選択肢については、意外とご存知でない社長も多いので、是非覚えておいてください。

次回は、具体的な流れとデメリットなどについて書いていきますね。

関連 【リスケ】は「お金が返せない!」時の選択肢②