ビットコインについて③
これまで、ビットコインに関する税金について語ってきました。
今回は、私がビットコインに手を出さない理由について。
億マン税理士が、ビットコインを買わない理由
正直に言います!
私が声をかけられたタイミングでは、1ビットコイン15万円くらい。
それが2017年には、1ビットコイン最高値で220万円を記録。
「買っておけばよかったー!!!」と後悔している気持ちもあります。が、やっぱり自分のルールの中では買えなかったんです。
こんな山っ気の多い私なのに、ビットコインの何を心配したのでしょうか。
ビットコインを実際に使用しているのは主に中国人
ビットコイン(暗号通貨)投資を勧められる際には、よくこんな特徴を聞かされると思います。
- 今までの通貨のように国家の担保はないが、仕組みでそれをカバーしている。
- 両替や海外決済が銀行よりも早く、手数料も安い。
- 政情等が不安定な国家においては、お金の逃がし先として有益。
- 法整備が整っていないので、税金がかからない。
最近はやっとルールが決まり始めましたが、私が声をかけられた時点では、法整備は今以上に整っていませんでした。
そもそも、法律を遵守すべき税理士に、「ルールが無い=税金がかからない」なんて売り文句として言われても困るんですけどね…。
投資、投機の話はひとまず置いておいて、
日本人はこれらのメリットにはあまりあてはまりません。いまだに「円」は強いし、政情も安定している。海外送金するような人も多くない。
では、投資以外では、どんな人が実際に使っているのか。
私の知る限り、一番多いのは「中国人」ですね。
暗号通貨(仮想塚)は中国人の爆買いの仕掛け
ここからは、私が海外との交流をする中で実際に見聞きした話です。
私自身、正確に理解していない部分も多いかと思いますが、大まかなストーリーは事実。
まず、一時流行った中国人による「爆買い」を思い出してください。実際、中国の中流層以上に日本の製品が売れまくっています。
日本人的感覚ではなかなか腑に落ちないかもしれませんが、いざ「儲かる」となったら中国人は動きは非常に早い。
『旅行先で自分が買い付ける』、『在日の留学生を動員して買い占める』、『カネを背景に問屋に入り込む』…ほんとに何でもやってます。
そして、1円でも安く仕入れた商品を中国に輸入し、通信販売で転売。中国本土には超巨大なマーケットがあり、本物を安く仕入れさえできれば、本当にいくらでも売れるからです。
しかしながら、そこで問題になるのが、決済の問題です。
中国で売れた時に回収される「元」を何とかして「円」に両替しないと、次の仕入れができません。
そして、中国は「元」の国外への持ち出しが非常に厳しい国です。正式な輸入をしないと正式なルートでは送金ができません。
これは密輸などの防ぐための政府の方針なんでしょう。しかし、正式な手順を経て輸入をすると、手間も関税もものすごくかかり、通販で勝負にならないんだそうです。
そこで彼らは、いきなり中国に送るのではなく、いろいろと送り先を工夫します。ここでは書きませんが、中国人の間では常識のようです。
そして、ここからが、ますます面白い話となってきます…
(つづく)