ペットは経費になるか?
「ペットやペット関連の支出は、経費にできますか?」
税理士をしているとこんな質問をたまに聞かれますが、正面きって「ペット」と言われたら、そりゃ無理というものです。
では、まったくダメなのかというと、そうでもないです。
今回はその辺を掘り下げてみましょう。
動物(ペット)は経費になるのか?
ペットの前に、そもそも動物は経費になるのでしょうか。
まず、動物が経費になるかというと・・・
これは経費になる可能性はあります。
「牧場の牛」とか、「猫カフェの猫」とか、CMに出るような「アイドル犬」とか、、、
事業に関わるこういった動物は、経費としての明確な説明もつきます。
なので、これらはエサ代から医療費まで、関係する費用は何でも経費になっているはずです。
ここまではイメージしやすいですよね。
ちなみに、10万円以上の動物は固定資産扱いとなり減価償却の対象です。
「動物を経費にするアイデア」
以前の記事(法人の経費はどこまで認められるのか?)にも書きましたが、”経費”となるためには、「売上のために必要である」という理由がほしいところ。
そこで、状況証拠の補強のためのアイデアをいくつか出してみました。
もちろん、これらを採用したからといって、確実に経費として認められるというわけではありませんので悪しからず。
でも、ペットを事業の経費にできないか検討している人に、「経費にするための方向性」を理解してもらえればと思います。
スポンサーリンク
①会社で飼う
→実際に会社で飼ってしまいましょう!
これなら最強です。たとえば熱帯魚などは会社や店舗に水槽が置いてあることも多いですよね。それなら文句なし。
ただ、大型犬などは説明は難しくなり、なかなか税務署も納得してくれないかもしれません。また、会社の長期休暇などの際には、さすがに社長の家に連れて帰る必要もあります。
②ブログを書く
→会社のHPやブログに、会社の看板ペットとしてブログなどを書いてアピールしましょう!
もともと書いている社長ブログみたいなものに、外部リンクでつなぐのでもかまいません。
(外部リンク先が、プライベートな記事とごっちゃになっていたら”危険”ですが…)
その結果、『本体のHPのアクセス数が上がった!』などの実績があれば最高ですね。
③仕事をさせる
→本格的な仕事をするのは難しくても、たとえば写真素材にしたり、イベントに参加させたり、型取りをさせたりなどなど実際の事業に関りを持たせましょう!
さらに、実際にそこでお金を稼げるならば、(税務署に対する)説得力は非常に強くなります。
動物から生じる売上が、たとえ少額だったとしても、「将来的に〇〇のビジネス展開も検討しているんです!」みたいな理由がきちんとあれば、かなり説明しやすいはずです。
もちろん、会社の売上として計上することをお忘れなく。
まとめ
いかがでしたか?
単純に「ペット」と言われてしまうとなかなか難しいですが、考え方を変え、きちんと段取りをすれば経費にできる可能性は十分にありそうです。
動物の種類や、本業の業種によってもアプローチの仕方は変わってくるはずなので、税理士と十分に”作戦”を練ってみてください。