経営者は必見!『手形を受け取った時』の注意点2つ~手形詐欺にご注意~

手形詐欺に注意
実務的な手形のお話

手形。テガタ。てがた。

てがたと言えば、人生ゲームで使った「約束手形」に、TVゲーム(ファミコン)のがんばれゴ○モンで出てきた「通行手形」などなど。

(歳がばれますね・・・いや、もう公開してました。)

意外と身近な感じもしますね。

今回は、そんな手形のお話です。

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「そもそも、手形ってなに?」

商売で手形という場合は、「約束手形」と「為替手形」の二種類があります。理屈はさておき、どちらも同じ性質のものなので、一緒くたに覚えておいて構いません。

どちらもその効果は「強制力の強いツケ」にあります。

B to B(企業間取引)では掛取引(ツケ払い)は頻繁に行われています。今月末の売上をまとめて翌月末に入金、又は支払いといった具合です。

相手の事を信頼でき、金額がそこまで高額でなければこれでも十分にお金は回ります。しかし、例えば大規模な工事などの場合には、入金まで数か月かかることもあります。

そうなると、そこまでなんの保証もなしで待っているのは怖いですよね。
そこで登場するのが「手形」というわけです。

「手形の不渡りを出すと即倒産」

手形が保証として機能するのは、なぜでしょうか。

それは手形を出した事業者は、手形の期日に支払えないと(これを不渡りといいます。)2回目で「銀行取引停止」となるからです。

現実的には、世間からは一度目の不渡りで事実上の倒産状態とみられてしまいます。なので普通は手形を出した事業者は、約束通り、なにがなんでもその信用を維持しようとします。

そのような背景を知っているから、手形を受け取った側も長期間待つことができるわけです。

ただし最近は、大規模工事などの特殊なケース以外で手形はもうほとんどお目にかからなくなりました。このスピード重視の時代に、売ってからお金が入るまで何か月も待つのは相当不利ですからね。

みんな、そんな条件を受け入れたくない。

手形の管理も面倒くさいし。

「手形を受け取った場合の注意点」

そんなわけで、手形の現物を見たことがない人も、かなり多くなってきました。

私だって税理士なんてやっていなければ、手形を見たことがなかったはずです。でもだからこそ、受け取った場合には、慣れない処理に気を付けなければいけません。

あなたが事業者であったならば、以下の2点くらいは必ず押さえておくべきでしょう。

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①手形の入金は「期日以降いつでも」ではない!

手形には「いつ支払います」という期日が書いてありますが、それ以降なら、いつでもお金を受け取れるわけではありません。

期日からは、3営業日以内(銀行が違う場合は2営業日)に手続きを行う必要があります。

では、それを逃すとどうなるのか?

お金をもらう権利は残っているため、先方に再請求をすることになりますが、期日を過ぎてしまったのはこちらのミスでしょうから、交渉上立場が弱くなることでしょう。

これは面白くない。

なので、手形を受け取ったけれどもよく分からないという場合は、事前に銀行に手形を預け、数百円の手数料を払って、「取立代行」というものをやってもらうのが確実です。

②手形はお金を貸すのと同じ

手形は通常の売掛金とくらべ、回収までの期間が長いことが多い。

つまり売上の回収を通常よりも長く待ってあげるわけですから、その期間はお金を貸しているのと相違ありません。

なので手形取引にするなら、「相手がきちんとした取引先か」をきちんと見定める必要があります。

例えば、飛び込み(新規)で高額の注文が来たとします。それ事態は良いことですが、相手が初取引にも関わらず手形決済を申し込んで来たら要注意ですよ。

それって要するに、

『初対面だけど先にサービスを提供してくれ、でも支払は数か月後でいいよね?』
ってことですから。

手形詐欺もある

そういう類の詐欺話もたまに聞きます。

まず悪い人達は、社歴があって手形の発行はできるけれど、事実上活動していない会社に目をつけます。

たとえば赤字会社を買い取って自分が社長として振る舞ったり、内部の人間とつるむなど色々なケースはあると思いますが、とにかく手形を発行しまくって買い物をした後、手形の支払期日までに逃げたり、倒産させたりするストーリーが主な特徴です。

自分がその取引先であった場合を想像してみてください。
結構な額の大口取引に飛びついてしまったような場合には、自分の事業も一撃アウトの可能性も。

これは怖いですよね。

なので取引はしたいけれど、ちょっとでも気になるような場合は、

「半金半手」(半分は前金や即金で受け取り、残り半分は手形など)などの条件交渉しておきましょう。

これなら最悪の場合のダメージを軽減でき、なにより相手の雰囲気・出方を伺えます。

他にもいろいろと手形の特徴はありますが、今回はここまで。

何事もそうですが、自分の良く知らない分野には注意が必要です。慣れない決済方法や契約内容などがあれば、何はともあれ契約前に税理士に相談しましょう。

せっかく顧問料を払っているのですから、大いに活用してみて下さい。

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