アルバイトの話
今回は、アルバイトのお話です。
皆さんやったことありますか?
学生時代なら結構な割合でやっているかもしれません。
でも社会人になってからは、「時給が割に合わない」「会社の就業規則で禁止されている」などの理由で、バイトをしている人は多くはないことでしょう。
私の場合は、もちろん学生の時はしていましたが、税理士として独立直後にもしていました。そして、事業として軌道により、自営業で食えるようになってからも結構な期間アルバイトを続けていたんです。
なぜか?
それは、こんな理由からです・・・
Contents
開業税理士が色々なアルバイトをした理由
① 単純に食っていくため
→独立当初は、貯蓄もほとんどありませんでした。
なので、生活費の不足分をいくらかでも補う必要があったんですね。
② 家族に本気度を伝えるため
→もともと、妻が独立に反対だったのです。
なので、「何があっても家族を食わせるぞ!」
という姿勢を見せたいと考えました。
③ 仕事につなげるため
→せっかくアルバイトをするなら、
「何か仕事につなげたい」と考えたのです。
「匿名税理士のアルバイト遍歴」
学生時代はさておき、独立してから私はいろんなアルバイトを経験しました。
しかしながら、結論としては、直接的には仕事にはつながりませんでした。
それでも、「アルバイトをしながら頑張っている」というような苦労話を好きな社長がいたり、税理士以外の商売のアイデアが得られたりなど、間接的には良い影響がありました。
ちなみに、以下のようなエピソードがあります。
① 経理のバイトに落とされた
週2回の経理のバイトとして入り込んで、そのまま内部から「税理士契約をひっくり返してやろう」と意気込んで履歴書を送りましたが、書類審査であっさり落とされました。
当時はなぜ落とされたのか分かりませんでしたが、今考えれば、税理士資格のある人が経理の時給の求人に応募してくるのは、確かに怪しすぎですよね。
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② 新聞配達は「苦労話」としてちょうど良い
独立直後、最初にやったアルバイトは新聞配達。
新聞配達は、短時間でそこそこ時給が高く、朝刊だけなら昼間に拘束されないため、個人的にはなかなか良いバイトでした。
こちらは1年ほど続けましたが、本業の仕事が軌道に乗ってくると、金曜日に飲み会をセッティングできない(チラシの多い土曜日朝刊は休ませてもらえないため)のが嫌で辞めました。
それさえなければアルバイトとしては気楽で、なかなか良い仕事でしたね。
そして重要なのは、新聞配達というのは苦学生のイメージがあるためか、中高年の社長にこの話はものすごくウケました。
かつて、新聞奨学生だった社長なんかはもう即仕事が取れました。そうでない社長も、「今時珍しい、根性のある若者だ!」なんて言ってくれました。
社長は頑張っている人が好きなんですよね。
③ 運転代行のアルバイトは空振り
お酒を飲んだ帰りに、
自分の車を代わりに運転してくれるのが、運転代行。
飲酒運転の罰則が強化されてから知名度が上がりましたが、これって結構、料金は高いのです。その理由は、ドライバーはお客様の車を運転してから、帰り道は運転代行会社の車で戻る必要があるからです。
つまり、会社の車を運転する人員が、もう一人必要になるんですね。
人件費が二倍。
そんな高い運転代行をあえて頼むのはやはり、「それなりにお金を稼いでいる層」なわけで、私が経理をしていても自営業者の方が多いことは想像できました。
『そんな人達と接触できれば、新聞配達の時と同じように相性次第で仕事がとれるかも!』と期待して始めたのですが、実際は空振り。
というのも、私はお客様を乗せて車を運転する「第二種」の運転免許を持っていなかったからです。
その結果、実際にお客様には自営業の社長は結構多かったものの、私は後ろからついていく車を運転するだけなので、お客様と話をする機会はなかったのです。
よく考えれば当たり前ですが、自分のアイデアに浮かれていた当初は気づきませんでした。
なんだか話のまとまりがなくなってしまいましたが、
自営業でやっていくなら、どんなことでも商売に結び付けるアイデアと体力を持ちたいものです。