融資コンサルに気をつけろ!
事業に必要なもの、おカネ。
実際にはすべて自分で準備するのはかなり難しいです。かといって、貯金に時間をかけていると事業のタイミングを逃すことにもなりかねません。
でもですね、実際にやってみるとわかりますが、「融資なんか大して難しいことではない」というのが私の持論です。
融資コンサルに”引っかかる”人達
借りられる人は借りられるし、借りられない人は借りられない。
事業計画などの書類の見栄えはあまり関係ありません。キャリアや人柄の方がよほど重要です。また、借りられるべきでない人があの手この手で借りられたとしても、それは良い結果に結び付かないことも多いですね。
とはいえ新規開業だからまだ税理士を頼んでいなどの理由で知識や経験がないと、やはり何かにすがりたくなるようです。そういうニーズを狙っているのが「融資コンサル」という人たちです。
まーた悪口を言うようですが、融資に限らず私は「コンサル」という人種が嫌いです。
彼らは話は上手だし、資料もきれいですが、内容に対して金額が高すぎることがほとんどです。実際、彼らの話は税理士から見ても一般論を超えないことが多いです。
たとえば大企業向けののコンサルで、原価率を1%下げたらそれだけで数億円の利益が上がる、とかそういうレベルであれば、彼らの報酬は正当化できるかもしれません。
でも私がターゲットにする中小企業において、50万とか100万とかのコンサル料を支払い、現実的な期間でペイできるとはとても思えません。
暴利をむさぼるコンサルに注意
私は基本的に融資の手配で手数料は取っていません。
でもいろんな資料を作ったり、時間をかけて銀行の担当者と交渉したりする場合には、いくらかお金を請求することもあります。
ところが、融資コンサルという人たちは、大したことのない作業をさも難しそうに見せ、暴利をむさぼっている人がほとんどです。(あくまでも私の私見ですよ!)
ちなみに、税理士仲間に聞いてみたところ、融資の手数料は固定で5万とか、成功報酬で融資額の3%~5%くらいでした。正直私はこれでも高いと思っています。
ところが、融資コンサルの人たちは平気で融資額の15%~20%とか持っていくことがあるのです。これを実質金利として考えると、とんでもないことですよ。
20%だったら1000万円借りたら1年で利息が200万円ですよ。
これを払う人と払わない人、どちらが勝つ確率が高いと思いますか?
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自分で動いて聞けば「タダ」なのに…
融資コンサルの謳い文句として、
「政治家のコネで裏から手を回します」
「元銀行員が完璧な資料を作ります」とか…
『裏から手を回す』なんて、銀行は公的な役割が非常に大きいので、管轄の金融庁に監視されています。そんなところが、そんな分かりやすいリスクを冒すものでしょうか。
そもそも、そういう不正が入り込まないように(あるいは、誰も責任を問われないように)日本の金融機関は、融資の審査を将来性よりも担保を重視するとか、スコアリングで画一的に評価する方法を取っています。
「いや、だからこそ、そこを何とかします」
彼らはこんなことを言うかもしれません。でもブラックリストに載っているような人の融資を通してくれるならともかく、私でも何の問題もなく通せる融資の場合には、どうでしょうか。
もちろん、私より彼らの方が商売上手という言い方もできるかもしれませんが、私はどうもそういうスタイルは気に食わないですね。
金融機関も商売ですから、良い事業にはお金を貸したい。なので、何はともあれ銀行でも、あるいは、商工会議所でも行ってみてください。
「タダで」親切にいろいろと教えてくれますよ。
くれぐれも変な業者には引っかからないようにしてください。
あなたが税理士を使っているなら、必ず融資は相談しないとダメですよ!