奨学金の話
こんにちは。
今日も元気に借金大好きな、匿名税理士です。
今回は、じつはあまり知られていない最強の資金調達である「奨学金」について語ります。
奨学金というのは、すでにご存知の通り「進学したいけれども、経済的な問題を抱える学生を支援する目的でお金を支給または貸与する制度」ですよね。
この奨学金制度、じつは圧倒的に有利な条件となっています。なので、サラリーマンだろうが、自営業者だろうと、要件を満たすのであれば、借りておくのが吉なんですよね。
ちゃんと知っていましたか?
Contents
「奨学金の何が有利なのか?」
とはいえ、ひとえに奨学金といっても、奨学金には色々な種類があります。
ここでは私も利用したことのある「日本学生支援機構」をベースに、一般的な話題をちりばめてお話を進めていきたいと思います。
日本学生支援機構
①「支給型」は最高!
奨学金には「支給」と「貸与」があります。
支給とは要するに、返還義務がないもの。
ただで貰えるのであれば、そりゃお得に決まっています。
ただし、当然成績優秀者限定だったりします。
② 「無利息」も文句なしの条件
さらに奨学金の「貸与」には、利息があるものとないものがあります。
無利息なら借りない理由はないですよね!
③ 利息が付いてもバカ安
「支給」や「無利息」ではなく、普通に利息が発生するプランでも、奨学金の金利はとんでもなく安いんです。
たとえば下記のホームページを見てみてください。
直近の平成30年の金利で、「利率見直し方式」(←変動金利ということでしょうね)なら0.01%です!
住宅ローンが低金利…どころの騒ぎではありません。
なんと100万円借りて、年間の利息が100円ですよ!
100円!(くどいか)
これなら口座引落の手数料の方が高いですよね。
④ 返済期間も長め
奨学金は返済期間も、10年超は当たり前です。
そう、焦って返済する必要がないのです。
⑤ 在学中は無利息
なんと、在学中は無利息。
奨学金を受ける目的となった学校に対して、在学中は返還義務もなければ、利息も発生しません。
⑥ 死んだらチャラ
考えたくないことではありますが、奨学金を受けた子供がなくなった場合など、返還義務が免除されるケースがあります。
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奨学金の注意点3つ
こんな素晴らしい「奨学金」制度ですが、一応注意点もありますので、3つほどお伝えしておきましょう。
① スケジュールがタイト
奨学金の説明会というのは、入学式の直後にあります。
そのタイミングを逃すと、その年度は利用できません。
来年のために奨学金を…なんて夏ごろの思い立っても、もう来年には間に合わないことが多いのです。最優先で情報を集めましょう。
② 保証人が必要
保証人が、親と別生計でもう一人必要になります。
ただし、保証人を用意できない場合、保証機関などにお金を払い機関保証を受けることもできます。
③ 子供名義の借金になる
奨学金は、あくまでも借金になります。
子どもの進学費用のために…と奨学金制度を利用すると、それは子ども名義の借金であり、本人にとっては将来負担が発生することにはなります。
もちろん子供が自分のために進学するわけですから、子供が借金をすること自体は何らおかしくはありません。
でもきちんと説明しておかないと、実の子供とトラブルになる可能性はあります。
奨学金を借りずにサラ金に走るという無知
どうでしょうか。
いくつかの注意点はありますが、教育資金に困っている人にとっては、こんな素晴らしい制度、利用しない手はありません。
本来の借り入れの目的である、学費や学生の生活費以外に流用することは違反です。でも、何が起こるかわからないこのご時世では、ある日突然お金に困る可能性は誰にでもあります。
自営業者であればなおさらのこと。
そんな際に、結局お金を出すのは親である自分となるので、手元の学費資金に不安があるなら、保険のつもりでとりあえず借りてみてはどうでしょうか。
その後、子供が無事卒業後するまで何とかお金が回ったら、子供に迷惑をかけたくなければ奨学金に手を付けず一括返済することもできます。
「子供に説明するのが面倒くさい」「恰好が悪い」などの理由で奨学金を借りずに、金利の高いサラ金を借りて、余計に経済状況を悪くして結局学費が出せなくなるなんて本末転倒です。
大損していますよ!
親の怠慢や見栄が、子どもを含めた自らの家計を苦しめているなんてことにはならないでくださいね。
子どもの教育資金か確保のため、在学中無利息の奨学金を借りない理由はないのです。